うちの父は80歳。立派な高齢ドライバーです。
近所のスーパーや家庭菜園までの移動、ちょっとしたドライブなど、ほぼ毎日運転しています。
ゴールド免許を持ち、「おれは、アクセルとブレーキを踏み間違えるような年寄りとは違う!」
と、自分の運転に自信満々だった父。
そんな父が、先日事故を起こしました(>_<)
今回は、父の運転について考えたことについて書いてみました。
父の危険な運転をずっと心配していた母
高齢ドライバーによる事故が後をたちません。
私は痛ましいニュースを見るたびに、「お父さんもこうならなきゃいいけど…」と思っていました。
でも私以上に、母はずいぶん前から「他人事ではない」と胸がザワザワしていたと言います。
母は免許を持っておらず、助手席専門。
50年以上父の運転を横で見てきた母は、父の運転が年々危険になってきていることに早くから気づいていました。
- 車を停める時に横の車にぶつかりそうになった
- 駐車場から出るときに左右の安全確認をしっかりしない
など、母がスーパーでのヒヤリハット経験をこぼしていたものの
と話半分に聞いてた私。
でも今回は、母の心配が現実になってしまいました(>_<)
「不幸中の幸い」に救われた
父が事故を起こしたのは、夕方の自宅前。
ちょうど帰宅する車が増え始めた時間帯です。
父は家から少し離れた場所にある家庭菜園から戻り、一旦前向きで駐車。
その後、後ろ向きに直そうとバックした際、走行中の車と衝突してしまいました!
母は車の衝突音に、心臓が飛び出しそうになったっと涙ぐんでいました。
なんとなく嫌な胸騒ぎがあり、父が事故ったとすぐに分かったそうです(-_-;)
大きな衝突音のわりには、物損事故で済んだのは、不幸中の幸いでした。
とはいえ、相手の車はサイドミラーが壊れ、前後のドアに大きな傷が付いたとのこと。
相手の方には本当にご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
* * * *
後で冷静になって考えてみると、「不幸中の幸い」に救われました。
- 人身事故に至らなかったこと
- 相手の方が逆上せず、冷静に対応してくださったこと
- 歩行者、自転車、バイクの人をひかなかったこと
この逆になる可能性も十分にあった訳で、考えるとゾッとします
「運転に自信がある」と思っている高齢者は多い⁉︎
「ちゃんと確認したつもりだったのに、全然見えなかった…」と肩を落とす父。
父は日頃から、「若いね」「どう見ても80代には見えない」と言われ、見た目の若さや体力、運転にはひといちばい自信を持っていました。
「そこらへんの年寄りと一緒にするな!」
というタイプだったからこそ、今回の事故は相当こたえたようでした。
NEXCO東日本が実施した高齢ドライバー(65歳以上男女104名)に対する意識調査では、約80%の高齢男性ドライバーが「運転に自信あり」と回答したそうです。
さらに年齢別では、66~69歳が73.5%であるのに対し、70~74歳が75.0%、75歳以上では79.4%と約6ポイント増加。
男性ドライバーで年齢を重ねた人ほど「運転に自信あり」と思う傾向が高かったとのこと。
まさにうちの父のよう危険な高齢者は、案外多いのかもしれません。
すぐに免許返納とはいかない現実
そう思ったものの、事故ったからといってすぐに父に「免許返納」を提案をすることはできませんでした。
田舎暮らしの老夫婦が、車という移動手段を失うことは死活問題です。
自分たちの好きなタイミングで買い物に行ったり、病院に行ったりする生活を急に奪うわけにはいきません。
でも、人身事故を起こしてしまってからでは取り返しがつかないのですが。
父には、プライドを傷つけないように注意しながら「もう若い頃と同じじゃないんだよ」と伝えていかなきゃ…と思っています。
高齢の親を持つ者にとって、親の車の運転は悩ましい問題です。
前に読んだ「うちの父が運転をやめません」という小説と、まさに同じような状況になってきました。
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「うちの父が運転をやめません」は現代の社会問題がてんこ盛りの小説!
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考えても考えても答えは出ませんが、近い将来、父が免許を返納しても生活できるように何か策を練らないと…と思います。
これは切実な願い。笑
高齢の親の問題は増える一方ですね。
まめ子のつぶやきにお付き合いいただき、ありがとうございました(#^.^#)