日々の暮らし

【うちの子が結婚しないので】最後は「女性の生き方」について考えさせられる本

2021/1/17

うちの子が結婚しないので

 

垣谷美雨さんの『うちの子が結婚しないので』を読みました。

子を持つ親なら、一度は考える「子供の結婚」。

わが子を見ていると、

「結婚なんてまだまだ!当分の間は、社会の荒波にもまれてくれ〜」と思うのですが。。。

この本のタイトル「うちの子が結婚しないので」に引き寄せられてしまいました。笑

序盤から、一気に親婚活の世界に引き込まれ、あっという間に読みきりました!

 

「うちの子が結婚しないので」表紙

 

「うちの子が結婚しないので」は、こんな人におすすめ

  • 子供の結婚について気になっている人
  • 娘がいる人(主人公と同じ)
  • 親婚活や現代の結婚事情について興味がある人

 

目次

著者の『垣谷美雨』さんってどんな人?

垣谷美雨さんのプロフィール

 

垣谷美雨(かきや みう)さんのプロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生まれ。

明治大学文学部卒。

2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説家デビュー。

結婚観、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。

〈著 書〉

『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『女たちの避難所』『夫の墓には入りません』『姑の遺品整理は、迷惑です』などがある。

 

まめ子
今の私の興味にピッタリな本ばかり(≧∀≦)

 


 

「うちの子が結婚しないので」の内容と魅力

主人公「千賀子」は57歳

同い年の夫と、彼氏がいる気配のない28歳の娘との3人暮らし。

老後の準備を考え始め、ふと一人娘の将来のほうが心配になり、「親婚活」に乗り出すというお話です。

 

親婚活とは

未婚の子供の写真、年齢、職業、年収、結婚相手への希望などを記載した身上書を親たちが持ち寄り、子供の代わりに見合いをするもの。

お見合いの会で親同士が交換した身上書をそれぞれの子供が検討し、互いの希望が合えば、当人同士でお見合いやデートをして結婚相手を探す。

 

主人公に対する共感ポイントが満載

主人公「千賀子ちかこ」の本音に、「分かるわ〜」と共感したり、クスッと笑ってしまったりする場面がたくさんあります。

例えば、物語の始まりが面白い!

女友達モリコから届いた年賀状を見て落ち込む千賀子。

年賀状の小さなすき間に記された、モリコの娘の結婚報告を見つけ、穴があくほど見つめる場面。

半年前、生協主催の講演「老後の経済」を一緒に聴きに行った時はそんなこと言ってなかったのに。

「今の時代、まだ焦る必要ないわよ」

とお互い慰め合っていたのに。。。

裏切られた感じが拭えず、お祝いの電話もメールもできない千賀子。

そんな心の葛藤の表現が絶妙で、グイグイ物語の世界に引き込まれていきました。

自分でも「大人気ない」と分かっていても、折り合いが付けられない感情、友達への妬み…、私も心当たりがあります。(^_^*)

ちなみに、個人的には「生協主催の講演会」に参加したところも好きでした。笑

 

主人公夫婦のやりとりに癒される

お互いを「フクちゃん」「チカちゃん」と呼び合っている仲良し夫婦。

娘のことを思って、あれこれ話をする場面がほのぼのとして癒されます。

こんなにたくさん会話をする夫婦ってすごいな、うらやましいなぁっと思ってしまいました。

何気ない毎日の食事の場面も親近感がわいてよかったです。

 

リアルな婚活事情が分かって、本当に勉強になる

イマドキの婚活って、こんなに大変なのか。。。

親子共々、相当な覚悟と体力がいりそう。(°_°)

知らないことばかりで、本当に勉強になります。

情報が膨大でリアル。

かなりの時間をかけて取材されたんだろうなぁと素人でも分かりました。

親婚活に関しては、最初は「親がここまでする必要ある?」と思ったものの、途中から「それもアリかも」という気持ちになりました。笑

やっぱり、お互いの素性が明らかってことが親婚活の最大のメリット。

昔は、親戚のお節介おばさんが、そこらへんをしっかりリサーチしてくれていたんでしょうけど。。。

すごくシビアな現代の婚活事情ですが、垣谷さんの小説らしく、ユーモラスに描かれているので楽しく読めます。

 

垣谷美雨さんの熱いメッセージを感じる

全体的にはコミカルな物語なのですが、主人公の言葉の中に著者の伝えたい思いが込められていると思いました。

一番心に残った言葉をご紹介します。

「女は、結婚して子供を産んで一人前。」

そんな古臭い考え方からいまだに解放されていない。

それというのも日本の社会構造が旧態依然としているからだろう。

 

まめ子
そうだそうだ〜!

 

良い結婚とはどういうものなのだろうか。

親婚活を始めてから、千賀子は何度も繰り返し考えるようになっていた。

『ともに、個性や人生の目標を犠牲にすることなく、夫婦が協力して暮らしていけること。』

たぶん、そういうことになるのだろうが、それこそが至難の技なのだ。

 

まめ子
はい、同感です!

 

次は、親婚活に対する著者の熱い思いが感じられた言葉です!

もちろん結婚したくないなら、する必要はない。

だが結婚したいなら、周りを巻き込んで果敢に挑戦すればいい。

人はあっという間に年を取る。先に行って後悔しないよう、やれるだけのことはやってみればいい。

過保護だとか、いい歳をしてとか、他人が何と言おうが気にする必要はない。

だって、たった一度の、かけがえのない人生なんだもの。

 

まめ子
最後の一文は、アラフィフの心にも刺さります。

 

「うちの子が結婚しないので」の感想(まとめ)

結婚のイメージ写真

 

うちの子が結婚しないので」は母親目線で描かれた親婚活の小説でした。

やはり、同じ世代の女性におすすめの本です。

なかなかうまくいかなかった娘の婚活が、最後は急にサラッと決まった点だけは、ちょと拍子抜けしましたが。。。(^_^;)

垣谷さんの小説を読むと、最初は単純に面白くて、最後は何かしら考えさせられます。

奥が深〜い小説が多いです。

今回は、「そもそも結婚ってなんなの?」「これからの女性の生き方」について考えさせられました。

*  *  *  *

子供の幸せを願う親の気持ちが伝わる

「うちの子が結婚しないので」

ぜひ一度読んでみてください!


 

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